お話イラスト」タグアーカイブ

2024年09月11日  最終更新日:2024年09月16日

認知症ケア事例ジャーナル&JA萌 表紙イラスト

ご報告が遅れました💦

11年目(!)となります認知症ケア事例ジャーナル、
そして9年目(!)になりますJA「萌」、ありがたいことにそれぞれ今期もまた継続して採用頂きましてこの1年も表紙イラストを担当させて頂くことになりました。

昨年はblogに書くタイミングを逃してしまいおそらく絵の投稿だけになっていたと思うんですが、2023年も描き終わりそしてまた2024年も4枚ずつ担当させていただきます!

認知症ケア事例ジャーナル」の初夏号はカタツムリでした。
いくつかご提案した中で、季節的にカタツムリを採用頂きました。

僕の絵としてはどちらかというと(物語的に)抽象的な絵ですがこれはこれで気に入っています。

認知症ケア事例ジャーナルVol.17-1

認知症ケア事例ジャーナルVol.17-1

認知症ケア事例ジャーナルVol.17-1 表4

認知症ケア事例ジャーナルVol.17-1 表4

JAさんの「萌」は昨年から描いているペン画で今期も同じように描きます。
1号目は夏だったのでおなじみ「なにわ野菜ファミリー」の浜辺の砂遊びを描きました。

萌 2024 夏号

萌 2024 夏号

双方長い間担当させて頂く中で毎年技法や雰囲気を変えてきたのですが、ようやく「これでいこう!」と思えたのが今年の2冊だと思えています。

いつまで担当させて頂けるかは分かりませんし今期いっぱいになっても何もおかしくありませんが、表紙イラストを描くにあたって不器用極まりない自分が「よし!」と思えるまで描かせて頂けたことに本当に感謝しています。

あまりこう言うことを書く作家も少ないかもしれませんし、どこか無責任に聞こえる向きもあるかもしれませんが、自分なりに真剣に向き合い続けた上での長い迷走でもあるので今に胸を張りたいと思います。

ということで!

今期もあと3冊ずつ良い絵を制作したいと思います!

2023年12月24日  最終更新日:2024年06月30日

チャリティカレンダー2024のお知らせ

2023年も皆様本当にお疲れ様でした

「あれ」からはや4年…
ほとんどの「これまでの日常」が戻ってきて「そうそう、世界は元々こうだったよね」を何度も感じたような印象の2023年でしたが皆さんにとってはどんな1年でしたでしょうか…?

去年は変化、今年は確立の年…?

僕個人の話で恐縮ですが、1年前のカレンダーのblogでは「2022年は変化の年になりました」と書いておりました。
そして今年2023年はその変化が一過性ではなかったと感じ、確証も得られたように思っています。

それを目に見える成果に出来るかどうかは来年1年にかかってるだろうな〜…なんてカレンダーも出来てないうちにのたまってる場合ではありませんが、来年以降が本当に楽しみです。
「本来の自分は何をしたいのか」をやっと理解し始めた気がしますが、そのとっかかりのようなこれまでと少し違った絵も今回カレンダーに納めましたので是非見てやってください。

本投稿を書くために去年の投稿を見ていたのですが、こんな事を書いていた事はすっかり忘れていましたが(^_^;)まさにこの感覚で過ごせた1年だったなぁ…としみじみ…
本来したかった事、すべきだった事を理解出来た2年。
それがこの2年のカレンダーの絵にも現れていると思います。

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2022年12月05日  最終更新日:2023年12月27日

2023チャリティカレンダーのお知らせ

2022年も皆様本当にお疲れ様でした

いつまでコロナコロナいうんだろう…?さすがに今年中には落ち着くよね…?
という「もうそろそろ変わろうよ」的な雰囲気から始まった2022年。
結局師走になってもコロナはよくわからないままだし、未だに日本はマスクをつけないと外出しづらい状況だし…
抜本的な変化が無いままとうとうコロナ禍で丸3年が過ぎそうな雰囲気ですが、皆さんにとってはどんな1年になりましたでしょうか…?

今年は変化の年でした

振り返ると吉田の2022年はとても意味のある(だろう)一年となりました。
1年を通じてマインドや方法論が一変しました。
長らく抱えていた「変化の欲求」を、あることをきっかけに今年爆発させられたように思います。

それを目に見える成果に出来るかどうかは来年1年にかかってるだろうな〜…なんて
カレンダーも出来てないうちにのたまってる場合ではありませんが、来年以降が本当に楽しみです。
「本来の自分は何をしたいのか」をやっと理解し始めた気がしますが、そのとっかかりのようなこれまでと少し違った絵も今回カレンダーに納めましたので是非見てやってください。
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2022年07月23日  最終更新日:2024年09月11日

JA大阪市「萌」2022年度も担当させて頂きます

2016年から担当させて頂いておりますJA大阪市さんの広報誌「萌」。
大変ありがたいことに2022年度も担当させて頂くことになりました。

その前に

現在JA会員さまなどに使用頂いている2022年度のカレンダーの絵も担当させて頂いおるのですが、コロナ禍の影響で例年のように毎月の絵が使えなくなってしまったので、今回は吉田がチャリティカレンダー用に描いていた絵をリメイクしたものを採用いただきました。

それがこちら。
JA大阪市 2022カレンダー

JA大阪市 2022カレンダー

JA大阪市 2022カレンダー

JA大阪市 2022カレンダー

JA大阪市 2022カレンダー

うまくJA大阪市キャラたちがこの世界に入ってくれて助かりました(^_^;)

例年だと既に「萌」で採用いただいた絵がカレンダーになっておりましたので改めてご紹介することはなかったのですが今回は「萌」 に使用されていない絵だったのでこちらでご紹介させて頂きました。

ということで改めまして萌ですが

今年は色々考えるところがありましてこういった趣にいたしました。

版画の印象を織り交ぜた、今までとは少し違う平面的な雰囲気です。

JA大阪市 2022 夏号

JA大阪市 2022 夏号

毎号、旬のお野菜や果物を題材にしてちょっとした物語を表現しようと思います^^

以上、JA大阪市さまの「萌」表紙イラストのご紹介でした!

2021年10月17日  最終更新日:2021年10月19日

バレエスタジオ パンフレットイラスト

京都のバレエスタジオ「C Studio」さまのパンフレットの表紙イラストを今年も担当させて頂きました。

前回同様、今回も劇の内容に沿ったイラストになっています。

あるところに「お花が咲く瞬間を見る事が出来ると一生幸せに過ごせる」と言われるツボミがあります。
しかし、いつ咲くのかは誰にもわかりません。
ある日ツボミの周りにカエル達が集まり出しました。
言い伝えでは周りにカエルが集まるとお花がもうすぐ咲くと言われています。
他の動物達は今か今かとお花が咲くのを待っています。

という「ベルフルーフ」という演目。
今か今かととみんながワクワクして待っているシーン、それがこの表紙の場面です。

実際の劇の様子はこちら→C Studioブログ

お衣装がとても可愛いですね^^

ちなみに表紙の絵の動物たちと、実際に舞台に登場する子供たち(役)の人数は符合しています。
気づかれた観客の方はどれくらいいらしたかなぁ…?

前回に続いて「絵本」のようなシーン(イラスト)をまた担当させて頂いて大変ありがたいです。
次回があればまた良い絵が描けるよう努めたいと思います。

今回もご依頼いただきありがとうございました!

2021年04月20日  最終更新日:2021年08月05日

回転木馬(お話イラスト)

「今日は何人だったかい」

「100人はくだらないだろうね」

「とてもがんばった日になったね」

「そういえば子供の頃によく乗せていたあの子がひさしぶり来たよ もう大人になって素敵な男性も一緒だったよ うれしいね」

「そう、うれしいね 僕の背中には新婚の時によく来ていた彼が孫と一緒に乗ってくれたよ」

「そうかい 嬉しい話だね」

「あともう少し がんばろう」

「そうだね がんばろう」

人のいなくなった園内に
乗り物たちの静かな会話が響いていました

この絵は閉園後の遊園地を描きました。

僕は以前、10年ほど「豊島園」駅に住んでいました。
「豊島園」といえば「としまえん」。
とても思い入れのある場所です。

そのとしまえん閉園の知らせを聞いて描き始めた絵でしたがなかなかうまく行かず、間を空けながら進めて完成まで長い時間を要しました。

人のいなくなった閉園後の遊園地では動物や乗り物たちは自由に休み、会話し、ねぎらいあっています。
あと少しでお役目が終わるとしまえんのお馬さんたちも、100年近い歴史の間に来てくれた人たちのことを想いうかべ、それをまた勇気に変えています。

最後の日まで、おうまさんたちは子供たちを乗せ、優雅に回り続けるのでした。

2021年03月23日  

逢瀬(お話イラスト)

「それではゆくとしましょう」

船頭は元気な声で乗客にそう言って水底に棒を押しこみ、舟を進めはじめました。

舟の先頭には黒くて若いネコがいました。

ネコは船頭が舟を出そうとするとそれを見計らっていつも無賃乗船してくるのでした。
船頭はそのネコが好きだったので追い払いもせずにいつも乗せてあげていました。

「やあ、ネコくん。今日もまた逢いに行くのかい?」

ネコはプイプイッっと、しっぽを振って答えるのでした。

逢瀬

逢瀬

2021年03月20日  最終更新日:2021年03月24日

シンカイ鉄道(お話イラスト)

水族館の暗闇に浮かび上がる蒼と光と魚たち

それはまるで少年を深い海のあいだにいるように思わせました

—-
本日はシンカイ鉄道 イズ線にご乗車いただきまことにありがとうございます
この列車は伊豆小笠原諸島を経由し、終点ニシノシマ駅へ向かいます
サカナたちとともに、楽しい旅をお過ごしください
—-

少年は車掌となって大きな列車をあやつり、海底の土手をゆうゆうと駆けぬける姿を思い浮かべていました

シンカイ鉄道

シンカイ鉄道

2020年11月20日  最終更新日:2020年12月07日

銀河鉄道の夜(お話イラスト)

(引用)ごとごとごとごと汽車はきらびやかな燐光の川の岸を進みました。

向うの方の窓を見ると、野原はまるで幻燈のようでした。

百も千もの大小さまざまの三角標、その大きなものの上には赤い点点をうった測量旗も見え、野原のはてはそれらがいちめん、たくさんたくさん集ってぼおっと青白い霧のよう、そこからかまたはもっと向うからかときどきさまざまの形のぼんやりした狼煙のようなものが、かわるがわるきれいな桔梗いろのそらにうちあげられるのでした。

じつにそのすきとおった奇麗な風は、ばらの匂でいっぱいでした。(引用ここまで)

言わずと知れた名作。
全編、なかなかの難易度ですがここまで人に知られているタイトルも余りありませんよね。
きっとタイトルの言葉もとてもよかったのだと思います。

この作品の中から1シーンだけ選ぶのは非常に難しいのですがやはりこの光景かなということで、描いてみました。

2020年10月24日  最終更新日:2021年08月04日

きらきら星(お話イラスト)

少年は眠る時に空想するのが好きでした。
今夜も布団に入ると目を閉じていつものように想像を膨らませました。
今夜の彼は「ピアニスト」。

「やぁ、集まってくれてありがとう。今日はみんなに僕の演奏を聴いてもらうよ」

そう言ってピアノにすわったものの、そういえば楽譜がありません。

「そうだ、楽譜がほしいぞ。お星さまにお願いしてみるとしよう」

少年は空を見上げ星たちに話しかけました。

「お星さま、僕に楽譜をくれませんか」

すると空が明るくなっていくつかの星がぽつりぽつりと落ちてきました。

「やぁ、ありがとう!」

そういって少年は夢の中で星が示すとおりに音楽をかなで続けました。

きらきら星